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【決定版】誕生日の祝い方!【初級〜上級】

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【決定版】誕生日の祝い方!【初級〜上級】


一年に一回の誕生日! パーティ好きのフランス人は「お誕生日会」を子供のころからよくします。大人の場合は、30歳とか45歳とかの節目のときに開催することが多いですが、日本といちばん違うのは、主役である人(つまり誕生日の人)がオルガニゼすること。まあ、これは誕生日にかぎりませんが。

このページでは、誕生日をお祝いするための基本表現を見ていきたいと思います。辞書代わりにつかってくださいね。

パターン1 普通の言い方

以下は、ごく一般的な表現です。

(Je te souhaite un) joyeux / (très) bon / excellent / heureux anniversaire !

これが最も一般的ですね。「Joyeux anniversaire!(ジョワイユ・ザニヴェルセール)」とかならず音がつながります。

Je te souhaite le plus merveilleux des anniversaires pour tes 30 ans.

これは、たとえば30歳の節目の誕生日を祝うときですね。直訳すれば、「あなたの30年間で最も素晴らしい誕生日になりますように」です。

En ce jour spécial / particulier, je te souhaite un bon anniversaire.

「今日という特別な日に」という文句を最初につけるパターン。そのぶん後ろは軽めの表現に。

> Une petite carte / ce petit message pour te souhaiter un très bon anniversaire.

「心ばかりのカード/心ばかりのメッセージで」という文句を最初につけるパターン。

J’ai une petite pensée pour toi / Je pense à toi aujourd’hui. Bon anniversaire.

これは前半で「君のことを大事に思っているよ」という文句を最初につけるパターン。なかなか日本人には真似できないストレートな愛情表現ですね!

Une pensée bien spéciale pour ton anniversaire.

ひとつまえでスルーしちゃいましたけど、「pensée」を「思考」というように小難しく考えていると、なかなかこういう表現はできませんね。もちろんそんな堅苦しい意味はなく、単に名詞を使って「特別に思っているよ」ということを言ったまで。「penser bien spécialement」の名詞化ですね。

> Je tenais à être le premier à te souhaiter ton anniversaire aujourd’hui.

 「最初に考えていたんだよ」というこれもある種ストレートな愛情表現。「Je tiens à vous remercier…」のように「tenir à」は感謝するときにもおなじみの表現ですね。

> Passe une bonne / excellente / merveilleuse journée.

文字通りには「素晴らしい一日を」ということですが、これも誕生日を迎えた人に送るメッセージ。ちょっと軽めで、これなら日本人でも抵抗はないですね!

> Profites-en bien.

さらに軽めになるとこんな感じ。「en」は「de ton anniversaire」を代名詞で置き換えたものですが、そのときは命令形・二人称単数で落ちていたはずの「s」が復活して、音がつながります。

> Un super anniversaire !

「super」を使っちゃうあたり、これも口語的な表現ですね。そのまま、「超おめでとう!」というわけです。

> Bon anniv!

これはくだけた(俗語的な)表現です。発音上は「ボンヌ」となりますが、anniversaireは男性名詞なので、間違って「Bonne anniv !」などと書かないように注意しましょう。

パターン2 少しふざけた表現

ふたつめは、少し笑いに走った、ふざけた表現です。あくまで一例ですが、こういうのってフランス語会話をいかに円滑にするかのコツが隠れていますよね。必読です!

J’espère que tu seras gâté(e).

(甘いケーキ=gâteauのような)プレゼントをたくさんもらって「甘やかされる」のが、「être gâté(e)」ですね。「ちやほやしてもらえるといいね」とちょっとからかいが入った感じ。

Une bougie de plus sur ton gâteau aujourd’hui !

直訳すれば「今日はケーキにもう一本余計にロウソクを刺さなきゃだね」という感じ。ダイレクトに「Bon anniversaire.」といわず、婉曲的な言い方にすることで、すこしからかいながら、祝福しています。

Un an de plus, ça se fête / ça s’arrose !

直訳すれば「ひとつ歳くったね、パーっとやろう / 一杯やろう!」という感じの表現。「arroser」は、植物などに水をやることですが、そこから「祝って飲む」という意味でも使います。「On va arroser ça.」で「一杯やろう」の意味ですが、ここでは不定代名詞ではなく、çaを主語に立てて代名動詞を使ったかたちに。

> 18ans ! Ça y est, te voilà majeur. Bienvenue au club.

ここで使われている「Bienvenue au club(クラブへようこそ)」は、話し手と同じ立場であることを歓迎するときに使われる表現なのですが、この文脈では大人が「18歳になったの? こっちの世界にようこそ」という感じで、成人を祝っているというわけです。フランスでは18歳のお祝いは、なかなか盛大にやります。

> Bon anniversaire pour ton quart de siècle !

「un siècle」は「1世紀=100年」ですから、その1/4ということは「25歳」の誕生日。50歳になれば、「demi siècle」になりますね。

> Encore un an de plus ! Mais tu peux compter sur moi pour t’aider à surmonter cette terrible épreuve.

よく、人が亡くなったときのお悔やみのときに「Nous espérons que les images de tendresse et de bonheur partagées t’aideront à surmonter cette soudaine disparition.(これまでの幸せな思い出が、この突然の別れを乗り越えるきっかけになればよいのですが)」と言ったりするのですが、この表現はそれをふまえています。つまり、相手は結構な年齢であるわけですね。「また歳とったの! ご愁傷様、だけど俺がいるから大丈夫」みたいなノリでしょうか。

まとめ

みなさん、フランス語のお誕生日のお祝いの仕方を通じて、ボキャブラリーを増やすことができたでしょうか? ユーモアの訓練にもなるので、ぜひ(2)は自分でもいろいろ考えてみてくださいね!

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